2000年上演作品
緋い記憶
5月10日(水) ─ 18日(木)
銀座みゆき館劇場
原作:高橋克彦 (直木賞受賞作「緋い記憶」より)
脚本:原田一樹/北澤秀人
演出:原田一樹
緋色がわたしの脳を満たす
Story
生まれ故郷の古い住宅地図、しかしそこには、あの少女の家だけがなぜか記されていない。自分で封印したはずの、少女との記憶。しかし、幾重に鍵をかけても、記憶から逃れることは出来ない。罪に時効はあっても、記憶に時効はないのだ。同窓会を口実に故郷を訪ねた主人公の、隠された過去。封印した記憶の扉が一つづつ開かれていく。そして今、"緋色の部屋"の扉が……。
Message
「記憶シリーズ」の1作目に当たる「遠い記憶」を発表したのは、1991年のことだ。その問に私の現境は激変した。いまさら大人になるという表現も変なものだけれど、やはりずいぶん心が変化したと思う。なによりも一番大きかったのは、この作品集で直木賞をいただけたことだ。こっそりと書き綴っていた日記が急に活字となって多くの人に読まれたような戸惑いと照れがあった、と素直に告白しておこう。…作った物語であるからには、すべてが私の実体験ではないけれど、こういう状況に陥れば、必ず私もおなじことを考えて行動するだろう。その意味では日記に等しい。これらの物語の主人公は私以外の何者でもない。
原作者:高橋克彦
Cast






山田登是/中村瑞稀/若菜一義/徳岡典子/田中雄輔/弓澤公望/後藤麻泉子
Staff
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原作
高橋克彦 (直木賞受賞作「緋い記憶」より) -
脚本
原田一樹/北澤秀人 -
演出
原田一樹 -
装置
松野 潤 -
照明
森本三郎 -
音響
小林 史 -
舞台監督
竹内一貫 -
協力
株式会社北斎企画/阿部旨宏 (高橋克彦ファンクラブ) -
制作
劇団NLT