フランスを中心とした
コメディを上演する 劇団NLT
大人も楽しめる1964年
文学座を脱退した俳優、青野平義、賀原夏子、丹阿弥谷津子、南美江らと、文芸演出部員、矢代静一、松浦竹夫らが顧問に岩田豊雄(獅子文六)、三島由紀夫を迎え、1964年1月NLT創立。翻訳劇、創作劇、三島由紀夫作品を上演する。 NLTとは『新文学座』の意のラテン語、Neo Littérature Théâtreの頭文字からとったもので、岩田豊雄の命名による。
1968年
1968年6月公演より賀原夏子を中心に、喜劇を上演することを劇団の方針とする。このコメディ路線第一回といえる『マカロニ金融』は、演出に飯沢匡、客演に黒柳徹子を迎えた。『マカロニ金融』は芸術祭賞を受賞。ブールヴァ―ル劇と呼ばれるフランスの通俗コメディが多く上演された。以来、東京を中心に大阪、名古屋などでも公演を行う。以降、主義、主張にとらわれることなく、純粋に劇場性を優位に置いた“大人が素直に楽しめる演劇”を理念に、当時は日本でほとんど紹介されなかった、海外の上質な喜劇の上演を始める。
1980年代
1980年代に全国的に喜劇を要望する声が高まり、地方小都市も含む全国演鑑連加盟団体での公演活動を開始。 客演に黒柳徹子、中村メイコ、北林谷栄、小川真由美らを迎えた大型企画ともいえる喜劇により、多くの観客を獲得する。 また、同時に都内小劇場を利用した、アトリエ公演も活発化、小空間ならではの臨場感溢れる舞台づくりも進めている。
1991年
創立者 賀原夏子死去。
現在は賀原の唱えた、ブールヴァール路線を発展させ、海外の秀作コメディを中心に、広範囲なレパートリーを展開する。創作劇にも取り組み成果を上げている。
2000年〜
文化庁主催芸術祭賞を4度受賞。現在までの上演作品は250以上。
演技部49名、文芸演出部・演出部7名、制作・事務局3名。
代表 川端槇二
東京都新宿区内に稽古場、事務所を置く。